杉並会議1
杉並会議が主宰する研修会が行われた。この研修会は児童合唱団の指揮や伴奏をする指導者の研鑽のために開かれているもので、西日本地区では今年で8回目の開催。岡山や宮崎、大分などから児童合唱団の指導者と子供達約100名が集まって2日間熱心な研修会が行われた。

志水先生全体の指導を執られたのは杉並児童合唱団を主宰する志水 隆先生。各団体の指導者の先生がステージで指揮を振る中、細かな厳しい指導がとぶ。

「もっとパンチを効かせて」「もっとおおらかに」「そこはさらっと・・」

楽曲のフレーズごとにでも入りそうな一言一言の指導は的確で鋭く、子供達の歌声はその度にがらりと声質を変えていく。素人の私にもはっきりと解る変貌ぶりだ。
樋口先生「同じように指揮棒を振っていても、先生が振ると子供達の声が倍も大きくメリハリを利かせて返ってくる。やはり子どもの能力を引き出す力が全然違うんだよねぇ。こっちも20年やっているけどかなわない」と今回の御世話をされた樋口 豊先生 [久留米児童合唱団:良山中学校校長]

スギナミの指導法は徹底している。子どもだけが持つ素直な声質を出来るだけ変えないように、ストレートな発声を促す。ビブラートを使ったりと変に技巧には走らない。大人の合唱とは一線を画すその姿勢がスギナミの名前を永く世に留めている大きな要因のようだ。

志水先生の指導を垣間みると、その徹底ぶりがよく分かる。日本に於いて、ウィーンの少年少女合唱団と並ぶ揺るぎ無い評価を得ているのはこんな処にその理由があるのだろう。

樫の実合唱団
2日間の研修会の中で、進行役の先生から特にと云う申し出で、大分からやってきた「樫の実少年少女合唱団」の演奏が行われた。メンバーはたった9人だったが、20-30人で歌っているのかと思うほどのその発声はもちろん、子供達の表現力がすごい。

はにかみながらステージに立っていても、いざ演奏が始まると途端に自信たっぷりな、というより歌うこと以外何も考えていないかのような集中力が見ているこちら側にも伝わってくる。

指揮の順番を待ちながらも、集まった各指導者の先生達はそれぞれ行われている演奏を自分に置き換えて、熱心に楽曲に取り組んでいる。こんな先生方と出会える子供達は幸せだと思った。

杉並会議西部ブロック参加団体と指揮者
団体名 県 名 指揮者
久留米児童合唱団 福 岡 樋口  豊
八代少年少女合唱団 熊 本 田邊 裕子
波佐見児童合唱団 長 崎 井手 敏彦
長崎少年少女合唱団 長 崎 小堺 洋子
都城少年少女合唱団 宮 崎 飯干 裕之*今回MC
樫の実少年少女合唱団 大 分 浜野 征子
倉敷児童合唱団 岡 山 河合 重人
水島少年少女合唱団 岡 山 坂本 育男
下関少年少女合唱隊 山 口 能野 則之

杉並児童合唱団
[http://www15.ocn.ne.jp/~sugiji/]
杉並会議(児童合唱指揮者の会)
[http://www15.ocn.ne.jp/~sugiji/kaigi.html]
久留米児童合唱団
[http://www2.ktarn.or.jp/~kuruji/]


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