第36回明善高校管弦楽部定期演奏会
第36回明善高校管弦楽部定期演奏会が行われた。あいにくの春雨だったが、そんなことはいっさい関係なく会場の石橋文化ホールはいつにも増して満員の観衆でいっぱいになった。だいたい例年満員にはなるのだが今年は結構な数の立ち見も出ている。

3月で定年を迎える顧問の大津先生最後の指揮。低音が響くチャイコフスキー「悲愴」の演奏が終わり、カーテンコール(クラシックでもこういうのか?)では、団員はみんな泣いている。明善オケ部の定演にかける情熱は並大抵ではなく、パートリーダーなどは感涙を流すけど、こんなに全員泣いているのは初めて見た。男の子も泣いている。

在籍7年間、先生と団員の間に築かれた絆の強さがよくわかる。アンコール演奏のあと、やるとは思っていたが先生にサプライズのお礼の言葉と大きな蘭の花。先生の目も潤んでいる。

第36回明善高校管弦楽部定期演奏会この日の演奏会では下手最前列に、坊主頭の生徒集団が陣取っていた。多分野球部かな?およそクラシックの演奏会には似つかわしくない感じだったが(苦笑)、オケ部、あるいは大津先生との絆があるんだろう。演奏中はじっと聴いていたが、最後に色紙と写真のようなものを先生に渡していた。

2年前の夏、野球部が3回戦に進出したとき、全校応援ということで大津先生以下オケ部も管チームを編成、大津先生もいつものタキシードではなく、白づくめのジャージ姿で指揮を執っていた。先生の色の黒さ(失礼)が夏のスタジアムに妙に似合っていたっけ(爆)

まさかその時以来ではないだろうけど、特別な思いがあったんだろう。

その他OBからも次々に花束が渡され、両手に抱えられないほどの花を持ってステージを後にする先生は素敵だった。

第36回明善高校管弦楽部定期演奏会
第36回明善高校管弦楽部定期演奏会実は数日前、娘も大変お世話になった大津先生に何かプレゼントできないかと思いつき、一昨年の全国大会京都総文の時の写真をベースにフォトパネルを作った。

今回の定演には帰ってくることができなかった娘に連絡して、同年のOBを中心にメールでメッセージを募った。

1日しかなかったけど、あっというまに18人がメッセージを寄せてくれ、パネルの縁にそれぞれのメッセージをデザインして会場をサポートしていたOBに託した。

仕事の都合で最後まで会場にいれるかどうか分からなかったからだ。無事に大津先生に手渡されていたようだけど、喜んでいただけただろうか。

大津先生、長い間本当にお疲れさまでした。お世話になりました。正式発表は明日で、1日フライングだけどもう良いだろう、次年度は講師として久留米高校の指導にあたられることが決まっている。

さようなら、そしてようこそ大津先生。これからは久留米高校でよろしくお願いいたします。

久留米高校の隈丸先生が入れ替わりで明善オケ部へ返り咲き。たぶん次年度も両方の高校へ行き来することになるだろう私としては、何か不思議な感じがするが(笑)


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