February 02, 2010

「煙が目にしみる」のは失恋のせいぢゃない(笑) SMOKING ESSAY...vol.7

パイプたばこ パイプはなぜあまり煙くないのか、ちょっと考えてみた。

タバコの種類ごとに様々な着香が施してあり、その薫りがタバコ本来の煙臭さを隠しているのかとも思ったが、全ての葉タバコが着香してあるわけではない。だとすると何が違うのか。

ひとつには紙巻きの紙そのもののくすぶる臭いがあるだろう。それに紙巻きタバコには「バーレー葉」という種類のタバコが多く使われている。この葉っぱは燃えやすく、煙の量が多いのが特徴らしい。タバコの葉のブレンドにおいて「増煙剤・助燃剤」という位置付けで使われることもあるという。

パイプは吸わなければ自然に火は消える。パイプのボウルの中に火があるせいで、酸欠になるのだ。紙巻きタバコがほっておいても火が消えないのは、常に外気にさらされ酸素供給があることもさることながら、この葉っぱの種類によるせいでもある。

この「ほおっておいても燃え続ける」煙が、いわゆる副流煙といわれる奴だ。実は私は他人のタバコの煙が好きではないが、その原因のひとつはこの副流煙にある。もろに被れば、吸っている本人も目がしみる。

「煙が目にしみる」のは失恋の痛手ばかりではなく、この副流煙のせいなのだ。主流煙、つまりすーっと吸い込んでいる煙は、刺激がほとんどない。何が違うかというと、どうやら燃焼温度によるところが大きい。

副流煙、つまり吸う(空気を送り込む)動作が無く、自然に燃えるときの燃焼温度と主流煙の燃焼温度には200度くらいの差がある。フィルターを通す、通さないはあるにしても、実はこの温度差が、刺激のあるなしの分かれ目だ。

そういえば、最近は学校などにあった小さな焼却炉は一律使用禁止になり、ほとんど取り壊された。これも理由は燃焼温度の低い小型の焼却炉で発生するダイオキシン等の有害物質の発生がその原因だ。

次は、愛煙家にはあまり見たくもない資料だが、参考までに・・・
▼タバコの科学 主流煙と副流煙 

◆紙巻たばこ煙有害物質の主流煙と副流煙中の含有量
  主流煙(MS) SS/MS比
○発がん物質(ng/本)
ベンゾ(a)ピレン 20-40 3.4
ジメチルニトロソアミン 5.7-43 19-129
メチルエチルニトロソアミン 0.4-5.9 5-25
ジエチルニトロソアミン 1.3-3.8 2-56
N-ニトロソノルニコチン 100-550 5
4-(N-メチル-N-ニトロソアミノ)
-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン
80-220 10
ニトロソピロリジン 5.1-22 9-76
キノリン 1700 11
メチルキノリン類 700 11
ヒドラジン 32 3
2-ナフチルアミン 1.7 39
4-アミノビフェニール 4.6 30
O-トルイジン 160 19
○その他の有害物質(mg/本)
タール(総称として) 10.2 3.4
ニコチン 0.46 2.8
アンモニア 0.16 46
一酸化炭素 31.4 4.7
二酸化炭素 63.5 1.3
窒素酸化物 0.014 3.6
フェノール類 0.228 2.6
※厚生労働省 [TOBACCO or HEALTH]-最新たばこ情報-
右の表は、副流煙と主流煙の成分だ。

一番右の数値(SS/MS比 )は、主流煙に対する副流煙の比率。「目に沁みる」煙という点で特筆すべきは「アンモニア」の含有量。この資料でも46倍と突出して大きいが、別の資料「National Research Council」等では40-170倍という数値もある。

こりゃあ、目に沁みるのが当たり前かな。

ちなみに主流煙は、ほとんどそのまま喫煙者が吸うわけだが、当然の事ながら吸った煙は吐き出す。たばこの煙をよく「紫煙」と云うが、これは副流煙を指していると思うのが正しい。

ホント、青白い煙だ。これに対して喫煙者が吐き出す吐出煙は、白い色をしている。口中で水分を含むからこうなるようだが、それぞれの粒子の大きさにも違いがあるらしい。

主流煙は0.2-0.3μなのに対して副流煙は0.15μと半分の大きさしかない。吐出煙はさらに粒子が大きい。このあたりにも有害度のちがいがあるかも。

・・・有害などと、気にするならたばこを止めろちね?

まあ、それはおいといて(爆)


日本パイプクラブ連盟
 連載コラム「紫煙を楽しむ」
[pipeclub-jpn.org/cigarette/]


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