What's The Right Thing To Do ?

昨年「ハーバード白熱教室」として、初めて公開された「Justice with Michael Sandel 」マイケル・サンデル教授の講義「Justice : What's The Right Thing To Do ?」全12回分の放送が、正月の1,2日の2日間に渡って6回ずつまとめて再放送された。

本も読んだし、途中の何回分かの放映は見たことがあったけど、よし、とばかりにはまって見ることに。

しかし、1日でぶっ通し6時間近くもある哲学の話にはさすがに疲れた。時間が深夜に及んだこともあり、正直、ところどころうつらうつらしてしまった(苦笑) 本は立ち止まって考えたり休憩したりすることが出来るが、映像は待ったナシだからね。

しかしこの講義、ハーバード史上もっとも履修者が多いとされるだけあって、確かに見ているだけで非常に面白い。サンデル教授は秀逸なコンダクターであり、講義はしばしば参加している学生との対話形式で進められていくのだが、この発言する学生たちというのがさすがにハーバードというか、ディベートに長けている優秀なキャラクターぞろいで、エンターティメントとして観ても興味深い。

テーマは政治哲学なのだが、この講義をしろうと目にも面白くしているひとつの要因はそれぞれのエピソードで用いられる豊富な例題だ。もちろん古典的な事件もあるが、中には元大統領ビル・クリントンのモニカ・ルインスキー事件、はたまたマイケル・ジョーダンやビル・ゲイツと合衆国大統領との収入の比較など、誰でも知っている人やごく最近のニュースなども具体的な例題として取り上げられ、分かり易く飽きが来ない。

ふと感じたけど、英語って案外耳に心地良いものだ。意味が分からずとも例えばビートルズの歌はそうだと思っていたけど、英語はリズミカルだ。試しにサイトにアップされている講義の内容(英語)を聞いてみると、意味がよく理解できなくてもBGM的に愉しい。え?思いこみちね(爆)

そんなこんなはともかく、この一連の講義や書籍でアメリカという国について最近思っていたこと、また別のもう一つ面白いと感じたことがあった。ひとつは日本人的には異常とも思えるインセンティブに対する思想、もうひとつはアファーマティブ・アクションと呼ばれる制度だ。

・・・こんな話、誰も面白いとは思わんやろなぁ、一気に書くとやたら長くなりそうなので別稿にする。

NHK : ハーバード白熱教室 [nhk.or.jp]
Justice with Michael Sandel [justiceharvard.org]


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