Orion 引き続き、雑誌Newton2月号の記事から、少々浮き世離れした夢物語を。しかしこれは空想の話ではない。

初夢その2 「オリオンの右肩が消える日」

星の一生については、今も偉い天文学の先生方が研究を続けているが、だいたい以下のようなストーリーをたどるとされている。

宇宙を漂う分子雲が徐々に開店(回転です(笑))しながら集まって、高温になり輝き出す。これが夜空に「またたく」恒星だ(惑星は瞬かない)。その後、燃えさかる(核融合反応)に従ってだんだんと大きくなり、ベテルギウスのような大きな星は最後に超新星爆発を起こし、元のガス状態へと戻ってゆく。

星はそもそもの大きさで寿命や色の違い、爆発後に白色矮星になったり中性子星になったり、ブラックホールが出来たりすると云われているが、どの星も爆発前の頃には赤く大きく輝き出す。超新星爆発というけど、新しい星という意味ではなく、地球から見ると爆発時に急に強い光を放つのでそう呼ばれていて、実際は星の断末魔だ。

さて、星座にあまり興味がない方も真冬のオリオン座はご存じだろう。ベルトのような三ツ星と周りを囲む四角い星は、想像力たくましい古代ギリシア人ならずとも容易に人の姿を連想できる。

このオリオンの右肩(南向きの時の向かって左上)にあたるベテルギウスが、そろそろ最晩年らしい。もし、その瞬間に出くわせば昼でも肉眼で見ることの出来る輝きが続き、その後消えてしまう。オリオンは片腕になるのだ。

銀河系内で起きた超新星爆発で最も最近なのは1604年のケプラーの星、昼でも見えたという事では、今のカニ星雲(1054年)がある。さて、生きている内に見ることは出来るだろうか。出来れば素晴らしい史上最大の天文ショーということになるけどね。

もっとも、事は「テンモンガク」的な話なので、「その時」は明日かも知れないけど、100万年後かも知れない(苦笑) でもまあ、初夢の一つとしてはちょっとワクワクしない?

あ、ちなみにもし爆発してもガンマ線バーストなどの影響がモロに地球には届かないからご安心を。相当角度がずれているらしいので。


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