10月に値上がりして以来、しばらく買い置きのタバコで凌いでいた父だったが、それも品切れになり、それではとパイプを試していたが、吸いづらいということで、キセル(煙管)用のタバコを買ってきた。
「小粋」
1パッケージ10gというまさに小さく「小粋」なタバコ。実は現在市販されている唯一のキセル用の刻みタバコだ。
一般のシガレットやパイプタバコに比べるとキセルの吸い方は結構変則的。キセルの小さな火皿にあわせて丸めたタバコに火を付け、だいたい、1回に3口くらい吸うともう終わり。
タバコを吸う所作を「一服する」というが、まさにその言い回しがぴったりな吸いかただ。そのまま灰皿に「カンッ」と灰を捨て、キセルに残った灰のカスをひと吹きする。
吸い足りなく感じたら、火鉢ではなくそのまま自分の手のひらにポンと火のついたままの灰を転がし、次のタバコを詰めてそれを火種に二口目と相成る。これができりゃあ、まあ、達人だね。ヘタがすれば間違いなく手のひらは火傷だ。
キセルは今や時代劇か落語のワンシーンにしか出てこない。だいたい、フツーに洋服を着て吸っても様にはならぬ。吸うんだったら、髪は角刈りか坊主頭、着る物も半纏か甚兵衛か着物さ。年の若い奴は吸うちゃいかん。年を重ねなきゃ似合わねェ。
「おぃ、八っつぁん、一服つけていかねぇかい?」
なあんてね。
「小粋」
1パッケージ10gというまさに小さく「小粋」なタバコ。実は現在市販されている唯一のキセル用の刻みタバコだ。
一般のシガレットやパイプタバコに比べるとキセルの吸い方は結構変則的。キセルの小さな火皿にあわせて丸めたタバコに火を付け、だいたい、1回に3口くらい吸うともう終わり。
タバコを吸う所作を「一服する」というが、まさにその言い回しがぴったりな吸いかただ。そのまま灰皿に「カンッ」と灰を捨て、キセルに残った灰のカスをひと吹きする。
吸い足りなく感じたら、火鉢ではなくそのまま自分の手のひらにポンと火のついたままの灰を転がし、次のタバコを詰めてそれを火種に二口目と相成る。これができりゃあ、まあ、達人だね。ヘタがすれば間違いなく手のひらは火傷だ。
キセルは今や時代劇か落語のワンシーンにしか出てこない。だいたい、フツーに洋服を着て吸っても様にはならぬ。吸うんだったら、髪は角刈りか坊主頭、着る物も半纏か甚兵衛か着物さ。年の若い奴は吸うちゃいかん。年を重ねなきゃ似合わねェ。
「おぃ、八っつぁん、一服つけていかねぇかい?」
なあんてね。