よのすけ1
© ASAHI Newspaper
DATE : April 4th 2006 [WIDE FUKUOKA]

友人のSさん["ZZ"よのすけ]が、朝日新聞の紙面に登場していた。
久留米周辺のバンドマンなら知らないものは居ない「明治通り(で待ち合わせ)」の作者だ。

彼のの生き様にはいつも面食らわせられる。現代の吟遊詩人の一人には違いないだろう。ご当地ソングというと民謡かクサイ演歌しか知らなかった頃、初めて「明治通り」を聴いたときは、心がざわついた。初めて目の前で奏でられるブルースハープを見せられたときには鳥肌が立った。

「Sさん、今何しよっと?」
「絵ば描きよるったい」
・・・彼は霞でも喰って生きているのか(笑)

よのすけ2

■ April 4th 2006 ASAHI NewsPaper [WIDE FUKUOKA]
・・久留米で生まれ、久留米で育った。高校時代にギターに出会い、卒業後も仲間とブルースバンドを組んで活動した。35〜50歳までは仕事に専念してきたが、一昨年から再び音楽に軸足を移した。 「50を過ぎて、地元に恩返しをしたいと考えたら歌しかなかった」・・・

ブルーストレイン [BLUES TRAIN]
別の友人Suさんとともに組んでいた伝説のバンドの頃から、いやぁとにかく存在自体が格好良かった。初めて参加したBLUES TRAINが懐かしい。

今はもう走っていないが、当時JRには貸切車両というのがあって、その3両編成の列車を借り切ってBluesTrainを走らせた。私はただの一参加者だったけど、本当に鳥肌たつくらい盛り上がった。久留米駅に予定の列車が着くと、客とともにバンドマンとPAスタッフが一斉に器材を車内に運び込む。もちろん、酒やつまみも一緒に積み込む。

発車するや否やばたばたと設営し、準備が出来たら演奏開始。3両編成の1両目にはエレキバージョン、2両目が客室、3両目にアコースティックバージョンと云うわけで、客は好きな方へ行ったり来たりしながら演奏を楽しむ。目的地は西戸崎。と云ってもそこで降りるわけではなく、そのまま折り返し、車中のライブを楽しむのだ。

途中二日市と博多に停車し、そこからも何人か客が乗り込んでくる。車内の異空間は何とも形容しがたいものだった。バンドマンも客もみんなかっこいいことこの上ない。確かに欧米コンプレックスは私も認めてしまうが、本当にアメリカ南部の線路をメンフィスへ向かって走っているような雰囲気だった。

列車がが夕方のラッシュで混雑する博多駅へ到着すると、窓の外にはコートを着たビジネスマンが不思議そうな顔をしてこちらを眺めている。あのコントラストは最高に面白かった。

Blues Trainの様子は友人のTARZAN SOUND SYSTEMのサイトにも詳しい。興味ある方はこちらもご覧下さい。

その後Sさんは、何を思ったのかラーメン屋に転身。今のラーメンブームを予想していたというのはかなり穿った見方だろうけど、嫁さん(当時の)曰く「頭の禿げるごつ」スープ作りには苦心したようで、確かにSさんのラーメンは旨かった。

ラーメンに専念していた頃には、確かに地元の音楽シーンでSさんを見かけることはなかった。その後世間で「豚骨ラーメン」が騒がれ始める頃には、何と廃業。その後発心コンサートなどではときどき顔を見かけるようになる。

ホントに霞でも喰っているんじゃないかと思うこともあるが、Sさん、またワクワクするような音楽シーンを期待してるよ。


TARZAN SOUND SYSTEM Official Site
[http://www.tarzan-sound.com/]
過去記事 [発心コンサート]
[http://www.kurumejin.jp/archives/50034898.html]


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