久留米がすりのうたなんか・・昨年からやにわに芝居づいているというか、年末の演劇祭イベントからとうとう役者で出演するハメになった先日の石橋正二郎物語、そして今回はこれ「久留米がすりのうた」
今年の久留米の偉人顕彰劇2本目だとも云えるな。

久留米がすりのうた 井上でん物語
Date : 日曜, 4月20日 2008
Place : 久留米市民会館

実はこの芝居は、児童文学界の第一人者岩崎京子氏の原作を元に劇作家石山浩一郎氏が脚本を起こし、同氏主宰の「劇団PROJECTぴあ」が公演を行っている「藍のうた」を音楽劇としてリメイクするものだ。

4月の公演に向け様々な準備に入っている・・あ、今回はわたしは制作に徹します(笑) 例によって、公演情報を逐一公開していきます。今回はこの岩崎京子氏の原作について。

石山先生から戴いたこの本は、実は1981年出版された「久留米がすりのうた:旺文社」の石風社による新装復刊本。初版は残念ながら絶版となっており、Amazonで検索してみると¥2,500〜¥4,200で数冊出回っている。もはやレアモノってことか。大きな図書館あたりにはあるだろうか。

演劇公演「藍のうた」は観たが、原作を読むのは初めてだった。原作の描写は細かい。でんが住んでいた通外町から五穀神社界隈、そしてかって賑わいを持っていたその五穀神社の祭り、ご繁昌。

文中に登場する方言も、どっぷり地元のわたしにはすっと理解できるものの、もはや久留米でも一部の高齢者しか使わなくなった古い言葉が折り込まれている。岩崎氏自身は東京生まれ東京育ちだが、父上は久留米市北野町大城の出身らしく、子どもの頃に久留米弁に接することがあった程度だと云う。

作家という仕事は、創作にしろ伝承にしろまずは取材なんだなとあらためて思う。昨年読んだ「一瞬の風になれ:佐藤多佳子著」も創作のために3年もの陸上競技取材をしたと聞く。

物語の芯や魅力は登場人物の心の動きでも、その人物にリアリティを与えるのが背景描写だ。読み手には見えない背景のディディールが想像力を掻き立たせ、物語全体の魅力となってゆく。

今度の公演には岩崎氏も駆けつけていただけるらしい。お会いするのが楽しみだ。


過去記事:劇団PROJECTぴあ公演「藍のうた」
[http://www.kurumejin.jp/archives/50329858.html]


Clip to Evernote mixiチェック