地域SNS最近地域SNSなるご当地SNSサービスが総務省の肝煎り?で次々に開設されている。久留米でも昨年12月から「つつじネット」なるモノが登場。少しづつだが会員は増え、現在200人を越したらしい。

久留米を含む、という点ではもうひとつ「ちっごネット」という広域なSNSもあり、こちらは、開設約2年(1年間は試験運用)で参加者は500人くらいらしい。つつじ・・は、登録すれば誰でも参加できるが、こちらはmixiよろしく招待制。

日本のSNSの巨人、mixiは会員数が1,600万を越していると云うから、久留米の人口30万人からすると、どちらも数は微々たるモノだが、これらの地域SNSはオープンソース化されたSNSシステム「open-gorotto:おーぷん-ごろっと」を使っている。開発したのは熊本県八代市の一市職員、小林さんだ。

本家本元、その八代市のSNS「ごろっとやっちろ」は5年前から運用開始され、現在登録者数3,200人(April 2007)らしい。八代市の人口13万人からするとまだまだ伸びそうな気はする。

それにしても人が集まるしゃべり場、議論場、井戸端会議、情報の収集場所はこの10年くらいでずいぶん変わってきた。
地域SNS
*ごろっとやっちろと開発者の小林さん(八代市)
総務省調べで3,500-4,000万かかると云われた
SNSシステムを開発、無償公開。
かかった費用は彼の残業代だけだとか(凄)
©:ITmediaNews
その昔、パソコン通信・ワープロ通信のころは、Niftyの会議室のような処がその主体だった。パソ通がインターネットに拡大し、MLは一気に増大。私が所属していた某Mac党MLなどは、毎日毎日驚くほどの書き込みがあった。

それがmixiの爆発的拡大によりしゃべり場はSNSのコミュニティへ移っていく。MLは今や閑古鳥状態。SNS中心のこの傾向は当分の間続くだろう。だがいずれにしても顔も解らない、ネット上のバーチャル井戸端会議だ。もちろん「オフ会」なる言葉がML時代からあり、リアルな人間関係に発展する場合もあるけど。

八代市の「ごろっとやっちろ」を見つけたのは2〜3年くらい前だっただろうか。これは面白い、と思った。

地域限定?密着?型のこんなシステムは、リアルな人間関係と結構ふれあう機会が多いだろうし、なによりごく限られた地域の身近な話題がテーマになる。長屋の井戸の回りに集まってくっちゃべるかわりになるかも知れないと思った。

それでもmixiの利用比率にはおよばないだろうことも容易に想像がつく。理由は「面白くない」から(笑) 地域にそんな面白いネタがごろごろしているわけでもないし、人間、興味があって積極的に情報収集したり発言したりというのは、それこそ十人十色でごく狭いジャンルに片寄るモノ。地元にばかりそれらしい話題があるわけがない。

だが、もはや小中学校からは引退したが、今でさえPTA関係のやりとりをみていても、おかあさんたちは結構好んでケータイメールでやり取りする。なぜだか同世代のお父さん達より遥かに達者だ(笑) 今、現役の学生たちが家庭を持ち、それぞれのコミュニティを構築する頃には、ほとんど100%ストレス無く必要に応じて地域SNSを使い始めるだろう。

今の親から見れば、あるいは「架空な世界に終始する」と怪訝な顔をされるしかない彼ら「ケータイフリーク」な世代が社会の中心になる頃には、世の中のジョーシキもずいぶん書き換えられるに違いない。

少なくとも「逢って話す」「出て行って参加する」可能性が地域SNSには、あるように思います。一応mixiライクなインタフェースになってはいるものの「つつじネット」がそうなれるかどうかは分からんけどね。なんか面白さに欠けるし>行政主導(爆)


つつじネット
[http://tsutsuji-net.jp/]
ちっごネット:筑後田園都市推進評議会
[http://www.chiggo.jp/]
ごろっとやっちろ:八代市
[http://www.gorotto.com]
open-gorotto:ダウンロードサイト*Topページ以外動いていない
[http://open-gorotto.jp/]


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