小惑星

昨日この記事を書きかけていたら、偶然、今朝の西日本新聞のコラム「春秋」に同じ小惑星のネタが掲載されていた。今月初めに愛媛の中村彰正さんが発見・命名したふたつの小惑星「金子みすゞ」「中原中也」に関するもの。

「汚れちまった悲しみに、今日も小雪の降りかかる・・・」詩人、中原中也を知り、読んだきっかけは高校の頃の漫画家「真崎 守」の作品「ジロが行く」「はみだし野郎の子守唄」だった。

あれは強烈だったな。本はたくさん読んではいたが、悲しみって汚れたり、雪が降りかかったりするもんか?風が光ったりするのか?・・高校生だったからか、そういう表現がものすごくカッコイイものとしてスッと入ってきた。小中学校までは比較的素直な「良い子」だったし(笑) 詩の表現とはかくも自由で多様なものなのかと思った。

そんなコトバを下敷きに具現化していく演劇の世界にもひどく興味をそそられたもんだ。・・・って、こんなことを書き始めると話が脱線してくるのでおいといて。

小惑星今年10周年を迎える、おとなりの佐賀県立科学館で表記の小惑星の名前募集が行われる。この小惑星はアマチュア天文家の箭内政之氏と渡辺和郎氏によって1992年に発見されたもの。

小惑星の命名権は発見者にあり、本人からの申請を国際天文学連合が受け付けた後、正式名称として記録される。ちなみに件の小惑星の仮称は、小惑星番号12746、仮符号1992wc1というものだ。

渡辺氏は北海道在住のアマチュア天文家だが、現在までに800個以上の小惑星を発見している有名な小惑星ハンターだ。現在、小惑星の発見は国家的プロジェクトとでも云おうか、ローウェル天文台、パロマ山天文台など著名な天文台が本格的に乗り出していて、なかなかアマチュア天文家による発見は難しくなっている。確か既に10万個以上が登録されているんじゃなかったっけ。

小惑星に限らず、彗星や超新星発見にはアマチュア天文家が数多く活躍している。小学校の頃の「イケヤ・セキ彗星」発見のニュースなどは宇宙への興味を掻き立てられたものだった。

小惑星の名前をざっと見ていると、自分や家族の名前、出身地の名前など様々で、発見者の思いがうかがわれるが、中には「早見優」ってのもある。一体何の関係が・・ファンだったのかしら(苦笑)

まあ、発見者以外で星の名前の命名の公募というのも滅多にないので、興味がある方は応募されてみても?

期間は2008年12月20日〜2009年1月12日まで

佐賀県立科学館:10周年記念イベント
http://www.saga-ecf.or.jp/event/showakusei/showakusei.php
■毎日新聞雑記帳 小惑星を「金子みすゞ」「中原中也」と命名
愛媛県久万高原(くまこうげん)町立天体観測館に勤める中村彰正さん(47)が見つけた二つの小惑星が、「金子みすゞ」「中原中也」と命名された。山口県立山口博物館が4日発表した・・・
*肝心の西日本新聞記事はネット更新が遅いので他記事を引用。


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