今年は久留米市の市制120周年だが、同年生まれの石橋正二郎の生誕120周年でもある。財団によって運営されている石橋美術館ではこれを記念した企画が4月から開催される。

カルキャッチのファイナル事業として昨年1月に開催したくるめ市民劇「石橋正二郎物語」が懐かしい(笑) なんだかずいぶん昔のことのような気がするよ。


PASSION 石橋正二郎生誕120年を記念して

石橋正二郎生誕120年
株式会社ブリヂストンの創業者にして東京・ブリヂストン美術館と久留米・石橋美術館の創設者、石橋正二郎(1889-1976)の生誕120年を記念し開催するもの。

美術品収集と美術品を多くの人に見てもらい、ともに楽しむことに向けられた正二郎の情熱に注目し、彼のその情熱こそ、今日の美術館活動の原点であることをアピールします。

©The Ishibashi Museum of Art, All right reserved.

開催期間:2009年4月21日(火)- 7月5日(日)
入館料:一般 800 (600)円 / シニア 600 (500)円 / 大高生 500 (400)円 / 中学生以下無料
*シニアは65歳以上  *( )は15名以上の団体割引
*前売り券は、チケットぴあ取扱各店にて500円で販売
休館日:月曜日(5月4日は開館)*月曜が祝日や振り替え休日の場合は開館、翌日も開館
主催:石橋財団石橋美術館 / 西日本新聞社 / TVQ九州放送
共催:石橋正二郎氏生誕120年記念事業実行委員会
後援:久留米市 / 久留米市教育委員会 / 財団法人久留米文化振興会


石橋美術館
http://www.ishibashi-museum.gr.jp/
石橋文化センター
http://www.ishibashi-bunka.jp/

GoogleMAP
福岡県久留米市野中町
■ コレクション形成
正二郎の美術品収集の歴史を紹介します。
○1927-30 前史
正二郎の美術品収集は、久留米時代、自宅を新築した1927年頃に始まったと思われます。1930年の秩父宮同妃御滞泊所新築がさらに拍車をかけることになりました。
○1930 コレクションの始まり
正二郎の本格的な美術品収集は、1930年、坂本繁二郎から青木繁の作品を蒐集して美術館をつくることを勧められたのがきっかけでした。
○1938 藤島武二との出会い
藤島の個展を見て感銘を受けたことがきっかけで、1938年、藤島との交友が始まります。藤島はのちに生涯大事にしてきた滞欧作を正二郎に一括譲りました。
○コレクションの広がり
正二郎の西洋美術コレクションは、すでに日本にあったコレクションを購入する形で形成されました。正二郎以前のコレクターに注目し、名画のたどってきた道もあわせて紹介します。

■ 美術館への情熱
正二郎は、「美術品は秘蔵せず」という信念のもと、東京と久留米に美術館を開設しました。また、美術館建設資金を出すことで、日本のみならず世界へ向けて美術を発信する礎を築きました。
○1952,56 ふたつの美術館
ブリヂストン美術館(1952年)、石橋美術館(1956年)開館当時の反響を紹介します。
○1956 ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館
1956年、正二郎の資金提供によって建築実現したヴェネツィア・ビエンナーレ日本館が完成。同ビエンナーレを一部紹介します。
○1969 東京国立近代美術館
1969年、正二郎によって建設寄付された東京国立近代美術館が開館。企画展と常設展の同時開催が可能となりました。

■ 夢と感動
正二郎コレクションが多くの人々に与えてきた夢と感動を紹介します。
○東京と久留米
ふたつの美術館での感動の場面を作品とともに紹介します。
○1959 大阪
1959年、大阪大丸にて初の館外展開催。会期18日間で10万人もの入場者がありました。
○1962 パリ里帰り展
1962年、パリ国立近代美術館にて「東京石橋コレクション所蔵 コローからブラックに至るフランス絵画展」が開催されました。当時の新聞記事などから反響をさぐります。

■ 自らも楽しむ
美術愛好家としての正二郎を、写真と作品で紹介します。

■ ともに楽しむ
九州出身の財界人、出光佐三氏(1885-1981、福岡県宗像市出身)と松永安左エ門氏(1875-1972、長崎県壱岐出身)は、正二郎同様、美術のコレクターでもありました。この二人のコレクターを紹介し、それぞれのコレクションの特色を明確にします。

■ 正二郎と久留米
正二郎が久留米に残した事績を紹介します。


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