

永勝寺は、けしけし山の登山道に入ってすぐの所にあり、日本三大薬師の一つだと云われている。古木、銘木があり、紅葉の時期は観光名所となっているのは知っていたが、実際に来るのは初めてだった。
参道を登ると、櫨ならぬ見事な楓の紅葉が目に飛び込んでくる。境内の佇まいとのコントラストが綺麗だ。それになんといっても紅葉に隣接してまっすぐに天へ伸びる杉の大木が素晴らしい。参拝料を修めて境内からぐるりと裏側山手の参道へ。紅葉は見下ろした方が綺麗だと感じた。
山道の一番高いところからは櫨並木を含む柳坂あたりが一望に見おろせる結構な絶景だ。
頃よい時間で紅葉樹へ出向き、母を並木道へ連れ出そうとするが、なだめすかしても、なかなか云うことを聞かない。カミサンがうまく取りなして?なんとか車椅子へ。たぶん、私一人だったら連れていくのも諦めていたかも。
「櫨祭り」期間中にやっているはずの露天は、あいにくこの日、露天商組合の都合で?大半がお休み。それでも数軒開いているお店を見つけて、母に団子を買った。
小半時を過ごしたあと、施設の昼食時間に間に合うように戻る。
「櫨はいかん」
車椅子の上から発する母の感想は、ずいぶん昔のものだった。確かに子どもの頃は、雨の日に櫨の木の下を通るとかぶれるといって忌諱していた。櫨並木の紅葉を楽しむことが出来るような年齢になってからの記憶は今の母にはほとんどない。
それでもいつもよりはっきりと、自分の意見を云っているような気がした。外の景色や空気はやっぱり少しは良い刺激になるのだろう。また機会をみて出来るだけこうやって連れていきたい。
それにしても空が青い。
■柳坂曽根の櫨並木 [久留米市山本町]
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