
さて、この記事は翌日に書いているのだが、例によって様々な示唆に富んだ校長の立派な祝辞はさっぱり頭に残っていない。いや、ちゃんと真剣に聞いていたんだけど。校長先生、すみません。
そのかわり、子供達の送辞答辞ははっきり思い出せる。
今年の全日制送辞を担当した女子は、まるでプロのアナウンサーかと思わんばかりのspeakerぶりだった。話に抑揚があり、ひとつひとつのことばに表情を感じさせる。この学校の生徒はすごいなとあらためて思った。
定時制の送辞を担当した男子は、事情があって1年留年したと云う。41名で入学したが、一人減り、二人減りで今年の卒業生は13人だったらしい。そのかっての同級生に向けて、堂々の送辞を送った。
云うまでもなく、定時制高校をきちんと卒業するには様々な困難がつきまとう。しかし、彼の送辞には同級生への餞とともに来年必ず卒業するという決意のようなものが感じられた。
卒業式を担当するオケ部が、式典の演奏を担当している。入場は定番の「G線上のアリア」だったが、今年の退場曲は「ありがとう:いきものがかり」だった。昨年までNHKの朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」のテーマ曲。やっぱり良い曲だね。
退場途中でオケ部の卒業生は次々に列を離れて、式を担当する隈丸先生のところへ駆け寄り、ひとことふたこと、挨拶を交わしていく。毎年お馴染みのオケ部の特権だね(笑)
全日制・定時制を同時に行うこの学校の卒業式は、毎年感動させられる。高校3年間は人生の中で最も凝縮された濃密な時間だ。それは、今年参加できなかった母校久高でも、どこの学校でも同じこと。今は厳しい世相だが、彼等の将来が希望に満ち溢れたものであることを願って止まない。
帰りしな、恩師の先生を囲んでにこやかに校門で記念写真を撮りあっていた定時制の子どもたちの笑顔が印象的だった。
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