
3月19日福岡大学卒業式。理学部応用数学科じゃ劣等生を決め込んで(爆) いた息子も無事卒業。4年前の入学式の時と同じ「2記念」のでかいホールへ。一万人近い人の群を再び見る。
今年の卒業生は学部4,059人、大学院243人で計4,302人。学生数2万人と云われるマンモス大学だが、60万m2の広大な敷地に全ての学部があるのはおそらくここくらいだろう。
開式時刻は10時だったんだが、時間になっても始まらない。前方から詰めて着席するように指導があっているようだが、後ろ半分はまだ空席。開式を遅らせ、学長の挨拶が始まってもまだパラパラと入館する卒業生が居る。
保護者席はぐるりと取り囲んだ2階席なのだが、上から見ていると小声で私語を続ける者、スマホを触っている者・・・五月蝿い親父と思われるかも知れないが、一体誰のための卒業式なのか。
列席する卒業生の中にはガチャピンの着ぐるみで出席していたツワモノもいた。しかしこれはノープロブレムだ。未成年じゃあるまいし、そんなのはどうでもいい。むしろわたし的には、100%の学生が同じ黒服に身を包んでの就活姿のほうが異様に見える。ま、彼もガチャピンで就活する根性はなかっただろうがね。
息子の友人の中には、開式前に退席、近くの定食屋の親父の処に卒業の挨拶をしにいった者もいた。これもノープロブレム。彼らにとっては、儀式よりも定食屋の親父への御礼と報告の方が大切だったに違いない。それでいいと思う。
しかしもし、式典に出るのなら他に及ぼす影響、最低限の儀礼には配慮するのがオトナの分別ってもんじゃないのか。
2年前、卒業式を迎えるはずだった娘は衣装も決め、用意を整えていたものの、寸前の「3.11」で結局卒業式は中止になった。自宅には「学位記(卒業証書)」が郵送でそっけなく送られてきた。同じ境遇だった関東の大学は多い。
何に、誰に、とは云わない。もっと感謝しろよ。
オリンピックでメダルを取った選手が口々に「回りの支えで・・・」などと優等性的に宣うのを見ていて、誰か一人くらいは「死ぬほど頑張りました。誰でもない、このオレが頑張ったから、ここに立てた・・」的なコメントを吐く奴はいないものかと思っていたわたしだが、この日はまったく違うことを考えていた。
お小言はここまで!ともあれ、みんな卒業おめでとう。次世代のニッポンは君たち次第なのだ。
■ 過去記事:学位授与式中止 [kurumejin.jp/archives/51225270]
■ 過去記事:七隈トンビ(入学式) [kurumejin.jp/archives/50791873]
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