あいかわアンビシャス広場で行っている毎年恒例の観劇会。今年は「頓田の森のシイの木のはなし:市民劇団ほとめき倶楽部 演出:かまほりしげる」
大戦中、大刀洗の飛行場を爆撃していたB29から落とされた1発の爆弾が子どもたちが避難していた頓田の森で炸裂(誤爆?)、31人の犠牲者を出した事件を地元の劇団が語り継いでいるお話だ。
ちょっと小さい子(ほぼ4年生以下)には難しいかなとも思ったが、子どもたちの感想文をみるとそれぞれに感じるものはあったようです。感想文は広場かわらばんの2学期号に掲載しますが、この日集まってきた子どもたちはいつもよりちょっと少なめ。事前広報が足りなかったかなと思ったが、戦争や平和に関することを伝えるのはなかなか難しいとも思った。
子どもたちは義務教育でそれなりに平和教育を受ける。小学校の修学旅行コースには必ず長崎が入るし、中学校なら今は沖縄か広島を入れる。夏休みの出校日にはビデオや講演会などの平和教育。我が家の子どもたちは二人とも中学生になると出校日をさぼりがちになった。「また、あれやろ?」的な雰囲気だ。食傷気味というか、こうなると耳タコ状態であまり効果的には伝わらない。
どれだけやればいいというものでもないが、伝え続けるのは難しい。平和教育、と云われただけで子どもたちからは「戦争がいかんちゃ、云われんでもわかっとる」との声が聞こえてきそうだ。
小さい子には難しくとも、ある程度の年齢になった子どもたちには、日本は何故戦争に走ったのか、今起きている対韓国、中国との摩擦は何なのか、比較的親日的な他の東アジア諸国と韓中との違いは何なのか、あるいはもっと広げて、何故イスラム社会は今のような状況に走るのか、富と貧困、宗教・・そんなふうに視野を広げ、視点を変えて考える機会を与えることが大切なんじゃないかと思う。
もちろん、考古学や古代史も大事だけど、近代史、現代史と今の社会情勢こそが教科書になるべきだと思う。民主主義の根幹は賢い市民がいてこそ成り立つものだ。日本は比較的教育水準が高く、外国からはそれなりに評価を受けているが、それでも最近よく見かける情けないような事件、ニュースなどをみるにつけ、戦後道徳教育がすべていいとは云わないが、民度を上げるためになすことはたくさんある。
話しが太なったけん、この辺でおしまい(爆)
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