ダイジェストMovieは初日、土曜日公演の様子。

役者数21人に対して与えられるキャスティングが107役。一体どうなるのかと思いながら観させてもらったが、なるほど。 結構、ちゃんと演劇作品として成立している。

一般的には一人の役を一人が演じるわけで、その役者の個性が役柄と一体となって表現されるものだが、こうも多重の役回りになると誰がどの役を演じる、なんて事はどうでも良くなる。物語を通してひとつひとつの役にあるものは「セリフ」だけなのだ。「セリフ」のメリハリのみが役を決定付け、観客もその「セリフ」によってのみ、作品の骨格を理解する。

市民劇団としての歩みも6年目。現在の久留米市民会館での上演は、たぶんあと1回になるだろう。その後は全く不透明だが、プロ、アマを問わず、個性が強く発揮され、また要求されもする一般の劇団ではなく、老若男女、一般市民が広く参加できるこの市民劇団という表現の場を何らかの形で残していって欲しいと思う。


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