くるめ市民劇団 ほとめき倶楽部 第7回本公演「STEP by STEP」作・演出/松井 直一。7月で閉鎖が決まっている久留米市民会館での最後の公演が幕を閉じた。
今年当初、演出の松井先生が急逝。急遽、かまほりしげる氏を中心に残された団員が総力を挙げて公演に漕ぎ着けたこの作品は、旗揚げ以来7年間この劇団を引っ張って来た松井 直一先生の遺作となった。
物語は現実の市民劇団「ほとめき倶楽部」を題材にしたもの。慣れ親しんだ市民会館の閉館後を見据えたかのような、劇団の未来を示唆するかのような、松井先生の遺志を感じる作品だった。
公演後の4月7日。劇団員が集合し、今後の活動について議論が交わされる。現時点での団員は総勢27名。市民劇団の名にふさわしく、70代から学生までが混在する。7日の集まりでは、まもなく開館する新しい久留米シティプラザをベースにした活動を目指そうと結論されたが、活動再開となる来月には、幾人が残るだろうか。いや、それとも戻って来る者、新しく参加する者は・・・
良くも悪くも、久留米市民会館時代のような丸抱え体制ではなくなる事は団員誰もが想像する。それでも演劇という表現の場にとどまる者には新しい舞台で創造の場を切り開いていってほしいと願う。
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