
先月、しかも身内話でたいへん恐縮だが、まだ吉野桜も開花していない3月11日、萃香園の離れ座敷をお借りして家族だけのささやかな小宴を催した。4月から赤門の中の教授職に就くことになった妹のお祝い。
2年越しのオファーだったというが、そもそも医者としてはかなり変わり種の経歴を持つ彼女、今も学会だ何だと、世界中を飛び回っている。しがらみの多そうな教授職なんて、と最初は固辞していたようだが、妹も今年で還暦。公的な正職キャリアとしては最後になるかも?ということでお引き受けしたらしい。
前日、母が入所している老健へ報告に行く。報告と云っても、すでに認知症がかなり進んでいる母にはその意味は分からない。もっと元気な頃だったら、たいそう喜んだろうけど、それでもいつもより笑顔を見せてくれたような気がした。出来の悪いわたしと違って、自慢の娘だよね、良かったね、おふくろ。
高校の頃から、ブカツだ生徒会だ友人だと朝から晩までまったく家には寄り付かなかったわたしと違って、授業を終えるとまっすぐ帰宅して家の手伝いを済ませ、それからこつこつと勉強していた妹。医大を出た後も東京、ボストン、ロンドンと学びを求め、たゆまぬ努力を続けて来た。
還暦過ぎた今でも、まつりだ、イベントだと年中空騒ぎばっかりの馬鹿な兄貴としては、まったく頭も上がらぬ妹だが、それでも兄貴としては誇らしいよ。ほんとうにおめでとう。
ps; 川村さん、ワインの差し入れ、ありがとうございました。とても美味しく戴きました。
■東京大学大学院薬学系研究科 *profile
Endowed Laboratory of Pharmaco-Business Innovation [profile] [f.u-tokyo.ac.jp/pbi/team/]
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