外付けHDDのクラッシュで年末のこの時期だが、業務管理用のMacを世代交代することに。これまで使っていたMacは、元々娘が大学に入ったときに使用していたもの。なのでかれこれ20年くらい経つ。
本体のHDDはとうの昔に逝っていて、外付けから起動して使っていたもの。そろそろお休みしていただくことに。世代交代する今回のMacはこれも息子が使っていたもので、つまり10数年は経っているが、まだまだ現役。OSはLeopard 10.5.8。
ウチで稼働しているMacは一番古いもので1999年発売の第1世代Power Mac G4 Graphite。前世紀のマシンだが、いまだに私のメインマシンとして現役バリバリ。デザインをはじめ、データベースや帳票作成まで、DTPのために必要十分な機能と速度を誇っている。
ちなみにコンテンツ作成の多くを担っているのは1993年発売のIllustrator 5.0 J。これを最大メモリーのG4環境で動かすのが、もっともキビキビとして速く、そして安定している。OSのバージョンがこれ以上に上がると5.0 Jは動かない。これで完結しているのだ。
ウチには2020年モデルのBig Surもあるが、これで動かす最新のAdobe Illustrator CCより、はるかに素晴らしいパフォーマンスを発揮する。だいたい、ソフトの開発とOSの進化はイタチごっこ的なところがあり、ソフトが新しくなるとOSに非常な負荷を要求する。最新のOSとそして莫大なメモリーを要求するのだ。それでもどこかモタモタした動作にしかならない。
IllustratorやPhotoShop CCをストレスなく動かそうとすると、今やメモリーの積み増しを入れて数十万円という大きな費用がかかる。ましてや今のソフトは全て流行りのサブスク。つまり使用料を永久に払う借り物で、使い慣れたバージョンを使い続けることを拒否している。
DTPの世界に手を染めてかれこれ40年くらい経つが、かつての買取時代のソフトはいわば職人の道具として存在していた。道具は使うもので、使われるものではない。
ただし、この古い環境ではできないことがある。それはウェブデザインなどWWWコンテンツの制作と動画編集やアプリの制作、アニメーションの制作など。こればかりは最新の環境がないとどうしようもない。それと巨大なデータベースの作業とかDTPでもPhotoShopでのレタッチ作業とかになると、マシンの能力はストレートに作業効率に比例する。
今や、ほとんどの人がスマホやPCなどで情報収集する時代。今すぐDTPの世界、つまり狭義で云えば紙媒体がなくなることはないが、時代に合わせたコンテンツを生み出すためには最新の環境もまた必要なんだだよね。
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